さてさて、第二回です。前回はどこまで話したっけな?(←ちょとしらじらしい)

前回はおいらと音楽の始めましてという所でしたねえ。今回は徐々に音楽に興味を惹かれた辺りをお話します。


多分なんですけど、おいら辺りが最後の世代じゃないですかね。











ラジカセをテレビに近付けて録音したのは


おいらがガキの頃、我が家にはステレオセット的なものが無く、ラジカセが(それも町内会のラジオ体操とかで使いそうなやつ)

あるだけでした。

その頃小学生だったおいら。まだ男共はサッカーやドッジボール、野球に熱中していたのですが、どの時代も女の子ってのは

おませさんですね。当時人気番組だった「ザ・ベストテン」とかで出てくるアイドルとかの話をちらほらするようになってきました。

おいらも「ザ・ベストテン」ぐらいは知ってましたが、誰がどうしたとかってのはあまり興味はありませんでした。

しかしですね、男共のなかでもしっかりチェックしている裏切り者がいて、ちゃっかり女の子との話題に食い付いていける奴が

出てきだしました。おいらの仲間達は「あいつ、女と仲良く喋りやがって!アチチ(←死語)だな」なんて罵っておりましたが

そういう奴に限っていつの間にかその手の話題に食い付いていくようになったのです。

気付くと流行りの歌をソラで歌えるようになってたりして・・・・


おいらもですけどね(笑)

ってな訳でおいらもしっかりチェックするようになった訳です。しかし当時はビデオデッキというものがさほど普及しておらず

当然おいらの家にもありませんでした。金のある家の子は親にレコードとか買ってもらったりしてたんですけど、

残念ながら伊藤家の食卓はそうではありませんでした。って事はどうするかというと


テレビの音を直接録ってしまえ!!


という事になったのです。

テレビの前でラジカセ抱えて、お目当てのアイドルがでてくると・・・









おいら「お母ちゃん、ちょっと静かにしててや!」

母「そんな事はいいから風呂入っちゃいなさい!!」

父「おーい、もう一本つけてくれ〜」

おいら「声が入っちゃうじゃないか〜!!」

母「そんな事より明日の時間割り準備したの?」

父「おーい、もう一本つけてくれ〜」

おいら「頼むから静かにしてくれよ〜」

母「ほら!縦笛忘れてるじゃない!」

父「おーい・・・・」



そんな感じで毎週親と格闘しながらなんとか録音、家族の声が入りまくったカセットテープを何回も繰り返して聞いたものです。

しまいには友人同士でカセットの貸し借りしたり、「俺は○○本もってる」「俺なんか××本だもんね」とか数を競うように

なってきたのです。


そんなある日の事、その日もテレビにラジカセを近付けて録音、それを聞きながら寝ようとしてた時です。

ラジカセの操作を間違えたらしく、ラジオモードに切り替わりました。真っ暗の中でごちゃごちゃ操作しているうちに

偶然、とある局にチューニングがあったのです。そのラジオから流れてきた曲においらは釘付けになりました。

軽快で明るいメロディ、ノリのいいギター、英語なので何を歌ってるかはわかりませんが、サビの所で一緒に声を上げたくなる

ようなボーカル・・・・・

おいらが初めて「洋楽」というものに触れた瞬間でした。それは・・・・












VAN HALENの「JUMP」でした。



つづく(予定)
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